京都散歩道

数年前、某SNSで活動していた「京都散歩道」。このたびブログにて復活しました。京都をいろいろ巡っていますので、少しずつご紹介していけたらと思います。最近は平安京巡りにはまり中。過去のデータを移行したら、写真が一部見れないので、また修正します!まとめサイト等、他サイトへの文章・写真の転載はお断りします。

非公開文化財特別公開 大徳寺② 玉林院

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ようやく玉林院に到着。

 

慶長8年(1603)、医者・曲直瀬正琳(まなせしょうりん)が、曲直瀬家初代・道三(正盛)を供養するために、大徳寺142世・月岑宗印(げっしんそういん)を開基として建立した大徳寺の塔頭寺院。

当初は、開祖の名から正琳院と称しました。1609年に焼失しています。

 

「賤ヶ岳(しずがたけ)の七本槍」の一人・片桐且元(かたぎりかつもと)や、豪商・鴻池了瑛(こうのいけりょうえい)らの尽力で再興されたお寺です。

1621年に玉林院に改めました。正琳院の「琳」の字を、「玉」と「林」に分けて玉林院と名づけられた。

 

 

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こんな小さな入り口をくぐって、さらに歩いていくと。

 

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お庭に大きな松がありました。

 

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この屋根は、新しく変えたばかりで、

今一番きれいな桧皮葺の屋根だそう。

 

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瓦もお庭に。

紋がおもしろかったので撮ってみましたw

 

この向かいに客殿(重文)があり、「山水図」「竹林七賢・四愛図(しあいず)」など狩野探幽とその一門による襖絵で飾られています。

 

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客殿裏をぐるっとひとまわりしていくと。

ちょっとこじんまりした閑静な感じの茶室。

 

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でも、今日のメインはこっち。

入り口から入って、奥が待合室。さらに右へ行くと・・

(一般客はここは入れませんので廊下から・・)

 

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オオーw(*゜o゜*)w

なんだか不思議な屋根がっ。

 

 

南明庵(重文)は、江戸時代、1742年、大坂の豪商・鴻池了瑛により、鴻池の祖・山中鹿介の牌堂として建てられたもので、鴻池家の祖にあたる武将・山中鹿之助の位牌を祀っています。

 

こけら葺、庇屋根はローソク桟瓦葺という珍しいつくりとなっています。

また床はなんと楽焼!なんという贅沢。もったいない・・(笑)

 

左側には「すさ壁」をめぐらせた茶室「蓑庵(さあん)」(重文)

右側には、床の間に富士山の絵をかけて違棚(ちがいだな)を霞に見立てる「霞床席(かすみどこせき)」(重文)の名席があります。

 

真ん中に橋みたいにありますが、普段はありません。

特別公開のために渡してあるものです^^;

 

中に入ると、その位牌の祀っているところの下に、貝が埋め込まれた絵が!

すごく細かくて芸術的です。キラキラ光ってとても煌びやか。

 

 

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名残惜しく・・振り返る。

手前に井戸もありますね。

 

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茶室は撮影禁止なので、この写真でどうぞw