アップが遅くなりましたが・・3/13妙心寺に行ってきました。
妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山で、広大な境内には40余りの塔頭があります。
真ん中が三門。
慶長4年の建立。境内で唯一の朱塗りの建物です。
右が仏殿です。
江戸時代の建立です。妙心寺の本堂で本尊さまにお釈迦さまを祀ります。
こちらで、まずは震災に合われた方々へのご冥福と一日も早い復興をお祈りしてきました。
麟祥院は徳川第三代将軍家光の乳母「春日局」追福のため碧翁(へきおう)和尚を開山として建立された寺院です。
寺院内にある御霊屋(おたまや)は、仙洞女御所にあった釣殿を後水尾天皇より下賜されたものです。方丈の襖絵を描いた海北友松の子、海北友雪(かいほうゆうせつ)は春日局と関係が深かったと言われています。友雪の方丈襖絵「雲龍図」は江戸時代初期の名作と言われます。小堀遠州作「春日局の木像」も祀られています。
海福院は、福島正則が創建した妙心寺の塔頭寺院で、福島家の菩提寺。「賤ヶ岳の戦い」で一番槍として戦功をあげた正則の「槍」や「福島正則画像」、陣中杯や書状などが特別展示されます。狩野探幽筆「猿回し図」をはじめ、曾我蕭白(そがしょうはく)筆の襖絵や、狩野益信(ますのぶ)筆「山水図」なども公開。押入れの中に点茶や水屋の設備など茶儀の一切が仕込まれた珍しい「押入仕込茶堂」もみどころの一つです。
右のは、円山応挙デザインの半月切のつくばいです。
つくばい(蹲踞、蹲)とは日本庭園の添景物の一つで露地(茶庭)に設置される。茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたもの。
ここは本当に興味深かった。
入っていきなりおくどさん(台所)。
というのも、もともと方丈があったのだけど、等持院の方丈となってしまったために、
変わったつくりになっています。
入ってすぐの部屋は、客間で、通常は襖を閉めてお通しする。
でも、大事なお客様がきたときは、襖絵を開ける。
その襖の中は、なんと茶釜や棚などがあり、そこが茶室に変わるというもの。
うまく作られています。
探幽の「猿回しの図」は、住職に唐紙に絵を書くなと止められていたにもかかわらず、いたづら心で、
住職留守中に、新調したばかりの唐紙の襖に「猿回しの図」を描いたというもので、その墨跡が残っています。