萬福寺は宇治の黄檗駅から徒歩10~15分くらいのところにあります。
黄檗宗の大本山、1661年に隠元隆起(いんげんりゅうき)が創建。
中国明代の様式を伝える建物や仏像となっています。
煎茶道の祖である売茶翁ゆかりの寺でもあります。
精進料理は普茶料理で知られています。予約していただくこともできます。
龍目井
総門の前にあります。
寛文元年、隠元禅師が掘らせたもので、萬福寺を龍にたとえて、これを龍目とされました。
駒蹄影園碑(こまのあしかげえんのひ)
鎌倉時代初期、宇治の人たちが茶の種の播き方がわからずに困っていた所、栂ノ尾高山寺の明恵上人が馬を畑に乗り入れ、その蹄のあとに播くように教えたという言い伝えがあります。
大正15年(1926)に宇治郡茶業組合により建立。
栂山(とがやま)の尾上(おのえ)の茶の木分け植えて
迹(あと)ぞ生(お)ふべし駒の足影
歌碑
山門を出れば日本ぞ茶摘み歌 菊舎尼
中国風の雰囲気の境内から、一歩山門を出ると、
茶摘み歌が聞こえて我に返る、という意味があります。
三門
天王殿
弥勒菩薩(布袋)
大雄寶殿(だいおうほうでん)
この辺りを見ても中国っぽいですよね。
ベンチの紋様というのかロゴマークというのか・・
この辺もおもしろいですね。
法堂(はっとう)
木魚・・ではなく、開パン(かいぱん)といいます。
でもつい見ると、木魚っていいたくなります。
この右横が斎堂(僧侶が食事するところ)で、時報の法具です。
開祖隠元禅師の像
羅怙羅尊者(らごらそんじゃ)
これは一度見たら忘れられないほどインパクトがあります。
十八羅漢の一人。釈尊の弟子たちの中でも優れた修行僧で、羅怙羅尊者は釈尊の実子でした。顔が醜かったとされていますが、心の中には仏が宿っているのだと自分の胸を開いて見せています。
「卍字くずし」の欄干
隠元豆は、隠元禅師が中国から持ち帰ったことから来ているそうです。
売茶堂
売茶翁顕彰碑
茶具塚