ではでは、鉾のご紹介~。
(撮影:左2006.7.13、中2004.7.17、右2007.7.17)
“鬮(くじ)とらず”として,毎年必ず山鉾巡行の先頭を行きます。現在,生稚児が乗る唯一の鉾でもあります。他の鉾には稚児の代わりに人形が乗ります。
鉾先には,疫病邪悪を払う長刀をつけていることから、この名で呼ばれています。
長刀は,三条小鍛冶宗近が娘の病気の回復を祈願して八坂神社へ奉納したもので,その後,鎌倉時代にある武人に愛用されましたが,不思議が連発したため返納されました。大永二年(1522年)に疫病が流行ったとき,神託により長刀鉾町でこれを飾ったところ疫病は治まったといいます。
創建は,嘉吉元年(1441)説が有力。鉾の真木は20mあり,和泉小次郎親衡を祀っています。屋根上には緊迫の大鯱を飾っています。前懸と胴懸は18世紀の絨毯。
長刀はいつ見てもかっこいいですねー。男性しか上に上がれないのが残念。
【月鉾(つきほこ)】
(撮影:左2004.7.17、中2007.7.17、右2008.7.16)
矛先に三日月をつけているのでこう呼ばれています。
『古事記』によると,伊弉諾尊(いざなきのみこと)が黄泉の国から戻って禊(みそぎ)祓い(はらい)をした時,左眼を洗って天照大神(あまてらすおおかみ),右眼を洗って月読尊(つくよみのみこと),鼻を洗って素戔鳴尊(すさのおのみこと)を生みました。夜と水徳の神であったこの月読尊が由来。
(撮影:2007.7.15)
木彫りの白兎は左甚五郎作と言われるもので、前と後ろで表情が異なります。兎のちょうどしたの飾
り金具には九星の霊亀が飾られています。17世紀の名品であるラホール絨毯の前掛けや、水引き、胴掛けもすぐれた逸品で、動く美術館ともいわれています。
兎をモチーフにしたグッズがかわいくて人気!個人的にもおすすめです(笑)
去年からお守りが発売されて、狙っていたのに売り切れだったので、今年は絶対ゲットします!
【函谷鉾(かんこぼこ)】
(撮影:左2004.7.17、中・右2007.7.15)
中国戦国時代,斉の孟嘗君は,秦の昭王に招かれて宰相となったが,讒言によって陥れられ函谷関まで逃げました。しかし,関は鶏が鳴かねば開かない。そこで家来が鶏の鳴きまねをしてみると,辺りの鶏がそれに加わって刻を作ったので函谷関を通過できたという故事に由来します。
鉾頭には三角形の白麻を張り,先端には三日月が上向きに取り付けられています。前懸は,旧約聖書の創世記の場面を描いた16世紀のベルギーの毛綴で,重要文化財に指定されています。
上から見る眺めもいいですよ~。これは女性も上がれますので、機会があればぜひw
【船鉾(ふなほこ)】
(撮影:左・中2004.7.17、右2007.7.15)
『日本書紀』に出てくる神功皇后の新羅出船が由来。船の上には神功皇后と陪従する住吉、鹿島、磯良の三神像を安置しています。神功皇后のご神体は,面を着け,頭には天冠,紺金襴の大袖,緋の大口, 緋縅(ひおどし)の大鎧を付けています。応仁天皇を生んだことから,御神体に晒(さらし)を巻いて置き,巡行後に安産祈願の御腹帯として授与します。
(撮影:2007.7.15)
現在の船鉾は,宝暦年間に計画され天保年間に完成したもので,舳先(へさき)に金色の鷁(げき)と呼ばれる想像上の瑞鳥を飾り,船尾には飛龍文の舵を付けています。高さ1.3m,両翼端2.7m。
(撮影:2007.7.15)
船鉾も大好きな鉾のひとつ。やはり人気もあり、上に上がるのに整理券配布で待ち状態。
本当に船に乗るかのような感覚で、なかなか楽しいです。天井絵も見事!