京都散歩道

数年前、某SNSで活動していた「京都散歩道」。このたびブログにて復活しました。京都をいろいろ巡っていますので、少しずつご紹介していけたらと思います。最近は平安京巡りにはまり中。過去のデータを移行したら、写真が一部見れないので、また修正します!まとめサイト等、他サイトへの文章・写真の転載はお断りします。

火尊天満宮(かそんてんまんぐう)

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 祭神 菅原道真彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

 

古事記』によると、

邇邇芸命(ににぎのみこと)と木花之咲夜毘売(このはやのさくやびめ)の間に、燃え盛る炎の中で三人の子供が生まれます。

火照命(ほでりのみこと)、火須勢理命(ほすせりのみこと)、火遠理命(ほおりのみこと)です。

このうち、火遠理命が、日子穂穂手見命(ひこほほでみのみこと/彦火火出見尊)であり、孫が初代天皇神武天皇になります。

 

兄の火照命は、海で仕事をしていたので、海佐知毘古(海幸彦)といいました。一方弟の火遠理命は、山で仕事をしていたので、山佐知毘古(山幸彦)といいました。

あるとき、火遠理命は、「道具を交換してみよう」と提案し、兄から釣り針を借りて釣りをするのですが、1匹も連れず、釣り針もなくしてしまいます。500本の釣り針を作って償おうとしましたが、兄は許してくれません。悲しんでいると、塩椎神(しおつちのかみ)がやってきて、海神国へ行くことをすすめたので行きました。そこで、海神綿津見神(わたつみのかみ)の娘豊玉毘売と恋に落ちます。

結婚して3年たち、火遠理命は釣り針のことを思い出します。海神が釣り針を飲み込んだ魚を見つけてくれたので、火遠理命は家に帰ることにしました。その時海神は、兄を懲らしめる呪文と海の潮の満ち引きを操る玉を授けます。火遠理命が呪文を込めて釣り針を返したので、兄は不漁続きで生活が貧しくなりました。兄は弟を攻めますが、火遠理命は潮を満たして兄を溺れさせ、助けを求めると潮を引かせて助けました。

そして、兄は弟に仕えることを約束します。

 

うーん、なんか納得いかない。弟、勝手すぎないか!? 釣り針一本にこだわる兄も兄だけど、もしそれが自分にとって大事な物、形見とかだったりしたら、他のものとは取って代われないものなんでしょうね。

 

それにしても、浦島太郎みたいな話ですね。海神が火遠理命に渡したものは、多分そのまま家に帰って戻ってこなかったら、残された娘がかわいそうだから・・ということだと思うんだけど、それをまさか使うとは!欲深いとしか思えない・・。

 

 

豊玉毘売の話はこちらにも書いています。

kyotomichi.hatenablog.com

やっぱり勝手だなぁ・・。豊玉毘売もかわいそう。

 

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中に鳥居があって、ちょっと狭苦しそう・・^^;

 

 

場所が分かりにくいので、地図でご確認ください。

綾小路・油小路の角にあります。祇園祭の油天神山があるところです。