祇園祭の期間中は、各場所で粽が授与されます。
ただし、食べるものではなく、軒下に吊るす厄除け粽です。
この風習は、故事に基づいています。
武塔天神が旅に出たとき、裕福な巨旦将来に宿を貸してほしいと頼んだところ断られてしまいます。
ですが、貧しかった兄の蘇民将来の家では、快くもてなしてくれました。
その後、武塔天神が、再び蘇民将来の家を訪れ、
蘇民とその子孫に至るまで、茅の輪を腰につけているものは、疫病の役を逃れられると約束をします。
こうして、厄除け粽には「蘇民将来子孫也」と書かれが護符が添えられています。
ちなみに粽は、本来「茅巻き」から来ており、古くは茅の葉で巻いていたことが転じて粽になったようです。
八坂神社の粽
八坂神社または、御旅所前で授与されます。
豊園泉正寺榊の粽
これは、16日のみ授与されます。
大船鉾の粽
各山鉾の粽は、前祭、後祭のどちらかでそれぞれ授与されます。
大船鉾は、休み山でしたが、2014年より復活しました。後祭になります。
鷹山の粽(休み山)
こちらは山はなく、お飾りだけされていますが、2015年から一般の方にも授与されるようになりました。
こちらも後祭になります。